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「風景と心の修景および創景事業」とは?
「風景と心の修景および創景事業」は東北地方で失われた故郷の風景をたくさん断片的な記憶から映像表現作品として再生しその美しい思い出をみずみずしく保っていこうという企画です。心の中に残る風景は私たちの文化の基盤です。つらい時間の向こうにあったのは長い歴史に育まれた美しい人と自然の調和でした。その記憶を生き生きとよみがえらせることで皆さんとともに新しいふるさとの創造にもヒントと貢献を提供したいと思っています。
東京藝術大学 社会連携センター・特任教授 伊東順二
事業内容
風景の収集事業
ー東北地方における風景アーカイブの創造ー
東日本大震災における災害において最も留意されべきは物理的な破壊に伴う風景と記憶の喪失です。その記憶の記録を、美術(スケッチ・ドローイング等)音楽(作曲・パフォーマンス等)、映像(映像・画像)でアーカイブしていきます。
風景の修景事業
ーアーカイブ化された記録をもとにした風景の再生ー
収集した風景を元に静止面的な再生ではなく、時間的な推移と日常的な広がりを持つ風景の時間的、立体的な再現を行い、それぞれの世代が持つ「思い出」とリンクできる作品を制作する修景事業を行います。津波により消失された風景を視覚的に再現するだけでなく、日常生活から採集された音源や映像をれ一体的に再現することで、個々の記憶と直接的に共感しあい、次世代の子供たちに伝えたい、体験型のふるさと再生を果たしていきます。
風景の創景事業
ー分野を超えた人材の結集による被災地の未来風景の創造ー
津波によって破壊された現在とそれでもなお残る美しい東北の風景生活を記録し、地域社会と密接に結びついた未来への生活環境の創造の基板とするために、被災地をめぐりながら地域の人々が直接現在の環境と生活、習慣、芸能、伝承を記録するデータ集積事業を行います。
3.11以後の被災地社会の現状を記録するとともに、実情に即したデータ分析を行った上で、日本を代表する建築、都市計画、文化マネジメント、映像表現の専門家による仮想的な未来風景の理想像を提唱し、今後の復興の厳封系作りを貢献出来ると考えています。