私の風景観 大墻 敦

地平線への想い

 一番覚えているのは、NHKに入って最初に配属になった釧路放送局で行った別海町の風景。どこまでもどこまでも続く長い道路があって、牧草地があり、地平線が見える、そういう風景が自分の中でとても大切な風景。

人間の小ささを感じる、風景の中に包まれる経験がとても大切なこと。そういうところに身を置いて、風景と自分との関係、自分と社会・世界との関係、地平線の向こう側・海の向こう側に想いをはせる。

大墻 敦(おおがき あつし)  NHK国際局国際企画部副部長

NHK国際局国際企画部副部長。1963 年生まれ。一橋大学卒業。NHK に入局し、NHK スペシャル、ETV 特集、歴史番組などを手がける。95 年から「新・電子立国」シリーズを担当。2014 年には 2005 年に起きた JR 福知山線の脱線事故を取材したドキュメンタリー番組のプロデューサーを務めた。