3.11 震災から4年目を迎えて、私たちができること

本日3月11日、東北地方に大きな被害をもたらした東日本大震災から4年の月日が経ちました。

私たちはこの事業での風景の収集・記録を通じ、震災の被害にあった方から多くのおはなしを伺いました。その時起こったことと今の生活、自分とまちの思い出、そしてこれからの自分のふるさとへの思い―。
なつかしい自分のふるさとのお祭りが残る映像をみて、これからの世代にも伝承したい、かならず祭りを復興したい。現在の生活に様々な課題や問題がありながらも前向きに町の活性化に取り組みたい。これまでのものを大事にしながら、いつまでも過去を懐かしむだけでなく、これからの自分たちの暮らしをつくっていきたい。私たちは建物をたてたり、すぐに暮らしの問題を解決させることはできませんが、皆さんの思い出、心に寄り添うことを大事にしたいと考えています。
人々の心にあり続ける記憶、風景の様子を集める、発信する、そして活用してもらう。
風景の修景をおこなうことで、これからの東北の姿と復興に活かしてもらうことを目的として、今後も活動していきます。

「よみがえる大船渡」(ダイジェスト)

被災でダメージを受けたフィルムを修復してデジタル化した映像をもとに映像作品をつくりました。作品や楽曲つくりには、提供くださった方などからフィルムに映っている当時の様子や思い出を聞き、まちの人にとって大事な慣習や場所など、それら心の記憶も反映できるよう制作しています。被災でダメージを受けたフィルムを修復してデジタル化した映像をもとに映像作品をつくりました。作品や楽曲つくりには、提供くださった方などからフィルムに映っている当時の様子や思い出を聞き、まちの人にとって大事な慣習や場所など、それら心の記憶も反映できるよう制作しています。

よみがえる大船渡
昔を語る会の様子

デジタル化されたなつかしいフィルムは編集をし、これまで仮設住宅や東北各地の会場で公開しています。
NPO法人20世紀アーカイブ仙台による「昔を語る会」や作品の上映会を開いて、お話を交えながらみていただく取り組みをおこなっています。
ご高齢の方にはかつてのふるさとの風景に思いをはせる回想体験として、若い人には当時を知る貴重な資料として、地域の人々の交流の機会としても活用されています。
同時におはなしにあがった風景にまつわることも記録として集めることでフィルムの情報整理に役立てています。