南三陸伝承館全体

南三陸町311メモリアルがオープン

 「東日本大震災の経験を共有し“自然とは、生きるとは”に思いを馳せ、語り合う場」として、2022年10月1日に伝承館がオープンしました。

 伝承館において未来に希望をもたらすコンテンツキュレーションを東京藝術大学の伊東順二特任教授(COI拠点まちづくりのスマートビジョン研究リーダー)が行い、東京藝術大学のアート作品が展示されています。

 伊東順二特任教授の研究グループは、震災直後から10年にわたって東北被災地の「風景と心の復興プロジェクト」を行い大震災以前の文化の再生・発展を試みてきました。災害から時が経過し、東北地域文化の再生が求められる今、記憶の伝承と更新をさまざまな表現で進めています。

 陸前高田市、大船渡町と、浪江町など自治体、地域団体とパートナーを組み、震災直後から復興経過の記録や、避難者を含め住民の方々からもたらされた古い記憶及び視聴覚データをアーカイブし、東京藝術大学の若い才能によって芸術として復元発展させてきた経験を活かして、東北の中での文化発信拠点を形成してきました。
この度、南三陸町では隈研吾氏設計の南三陸町311メモリアルにおいて、「ルネートル Renaître 」被災と復興をテーマとし、映像、壁画、彫刻作品の制作を実施しました。

 南三陸町のダイナミックな復興を表現できれば、と願っております。